素材

国内外から地球環境にも配慮した高品質でコスト競争力のある材料をお届けします。

合板

合板とは・・・

原木を大根の桂剥き(かつらむき)のように薄く剥いだもの(単板=ベニヤ)を乾燥させて、奇数枚の単板を繊維方向が交差するように積み重ね、接着剤を塗布して張り合わせて1枚の板にしたものです。

また、合板は1923年(大正12年)の創業当時から販売している歴史のある当社主力商品でもあります。
南洋材に始まり、針葉樹化へと進み、近年では国産材へのシフトが進んでいます。ジューテックは他社に先駆け、世界の森林を守るため認証材(FSC®・PEFC)の取組みを平成21年より始め、業界でもトップクラスの取扱い量になっています。

FSC®・PEFCの取組み

「環境にやさしい木材・木質素材製品」の普及を目指し、2009年(平成21年)3月にFSC®-COC、同11月にPEFC-COC の認証を取得。認証材とは、管理(森林認証)された山から切り出した丸太を管理された工場で加工し、管理された流通にのせて販売する仕組みです。全ての工程に於いて管理された「環境配慮型の商品」です。現在、世界の森林は年間で約13万平方キロ無くなっているそうです。この数値は北海道と九州を併せた位の面積に相当します。今後も世界の森林を維持可能なものにするためにジオリーブグループ全体で認証材の販売に積極的に取組んで参ります。

インドネシアの原生林

インドネシアの貯木場

インドネシア産の認証ラワン合板

合板の種類

<用途別>
普通合板 一般的な用途に広く使われる合板
型枠用合板 コンクリート打ち込み時にその堰板として使用される合板
構造用合板 2х4(ツーバイフォー)住宅などの建築物の構造耐力上必要な部位に使用される合板
化粧合板 表面に木材質特有の美観を表現したり、プリント、塗装等の表面仕上げを施した合板
<材種別>
広葉樹 平たい葉を持った木をさします。熱帯林産のラワンが従来から代表的なものとして挙げられますが、資源保護や地球温暖化防止のために伐採制限の時を迎えています。
針葉樹 針や鱗のような細かい葉を持った木。広葉樹の伐採制限により針葉樹への転換が行われています。

また、合板のみならずパーティクルボードやOSB、MDFなどのボード類全般も取り扱っております。

国内品

国内においては北海道から九州まで全国の合板メーカー品を取り揃えています。

輸入品

海外からはインドネシア、マレーシア、チリ、ヨーロッパ、北米、中国など輸入品も幅広く取り揃えています。

インドネシア産 認証合板

チリ産 認証合板

輸入材 紹介レポート ~合板部 インドネシア合板工場視察~

インドネシアの合板

当社は輸入材料の適正な購入や品質確認を目的に定期的に海外の関連 工場を視察します。このレポートは2012年(平成24年)11月に当社合板部の社員がインドネシアの合板工場に出張した際のものです。目的は認証合板供給工場の品質確認と原木の供給状況の調査でした。 現地の原木伐採から工場での製造、品質チェック、更に日本に届いてから倉庫に保管されるまでの流れをご説明します。

  1. 原木を伐採し、陸路や水路を利用して合板製造工場へ運搬します。

  2. 原木の皮を剥ぎ、所定の長さに切断します。

  3. 原木を機械により大根のかつらむきのように剥いて、薄い単板にします。

  4. 単板をドライヤー(乾燥機)で乾燥させます。

  5. 単板に接着剤を塗布し、所定の枚数に組合せます。

  6. 接着剤を塗布した合板を常温で仮圧締します。

  7. ホットプレス機で熱と圧力をかけて合板を厚締し、接着剤を熱硬化させて成形します。

  8. 1枚1枚検査して不良品を取り除き、良品のみに検査証を貼ります。

  9. 完成した合板を工場の倉庫に保管し、日本をはじめ各国へ輸出します。

  10. 海上輸送された合板は税関検査後に荷卸しされ、港近くの倉庫に運ばれます。

  11. 海上を運ばれてきた合板が海水による汚れやダメージを受けていないかを全品確認します。

  12. 良品と確認された合板には種類・サイズ・ロゴマークなどを印字し、倉庫に保管されます。

<主要取引メーカー>
生産国 社名 認証
中国 佰山東北工業 有限公司 FSC®
インドネシア イントラカ社 FSC®
エルナ社 FSC®
カユラピスインドネシア FSC®
スンベルマス FSC®
ティルタ マハカム FSC®
スルヤ サトリヤ ティムール  
ウィジャ ヤト リウタマ  
コリンド パンカラブン  
タンジュン ラヤ  
イデックアバディウッド  
チリ アラウコ PEFC
カナダ エインズワース PEFC
ドイツ クロノプライ(OSB) PEFC
マレーシア タ アン プライウッド PEFC
シンヤンミリ  
シンヤンビンツル  
サムリンミリ  
ゼッテイ  
シノラ  
サンヤン  
リンシャンハオ プライウッド  
サムリンビンツル  
クチンプライウッド  
イクマジュ  

木材

私たち日本人の多くが木造住宅に住みたいと思っています。木の住まいが好まれるのは古来からの伝統的な材料であることや木材の断熱性、調湿性などの特性、そして木の持つ温もりや心地よい感覚をもたらす材料であるからです。
そして木材は炭素の貯蔵庫でもあります。
木は二酸化炭素を吸収して内部に炭素を取り込みます。木は伐採、製材され建築資材になっても二酸化炭素をそのままストックします。また、木材はアルミや鉄などの材料に比べても製造・加工される時の消費エネルギーは少なく、発生する二酸化炭素も格段に少なく、地球環境に優しい循環型な材料なのです。

「木は火に強い」

木材は燃料として使われるくらいですから、燃えやすく、木は鉄に比べて火に弱いというイメージがあります。しかし、ある程度の太さや厚みがある(断面が大きい)木材は、いったん燃えても表面が炭化して内部への酸素供給を断ち、火は内部まで進行しにくく、強度が急激に低下しないという性質をもっています。一方、鉄は600℃を越えると強度が低下しはじめ、720℃で変形が大きくなり、建物が一気に倒壊してしまうこともあります。
このように「木は火に強い」材料といえます。

当社の木材取扱いついては国産材はもとより外材も、また用途別では構造材・羽柄材(端柄材)・造作材を、種別についても無垢材・集成材・LVLを、樹種についても針葉樹・広葉樹と幅広く取り揃えております。

取扱い木材

<用途別>
構造材 建築物の骨組の部分のことです。具体的には、土台・柱・梁・桁・母屋などを言います。
羽柄材(端柄材) 構造材を補う材料や下地材のことです。具体的には垂木・筋交い・間柱・根太などを言います。比較的断面の小さな物を羽柄材と呼ぶこともあります。
造作材 建築内部の仕上げ材・取り付け材の総称です。具体的には天井・床・棚・階段の他、幅木・廻り縁・鴨居・敷居・長押、ドア枠・笠木などです。化粧材とも呼ばれます。
<種別>
無垢材 一本の原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出した材のことです。天然木本来の風合いを持ち、室内の湿度を調整する働きもあります。
集成材 大きな節や割れなどの欠点を取り除き、木材の繊維方向を互いに平行にして接着剤を用いて張り合わせた材料です。最近では大断面集成材による学校建築など大空間の建築物の梁などに用いられています。
LVL(単板積層材) 丸太から薄くむいた2~4mm程度の単板を繊維の方向を揃えて接着した材料です。LVLの多くは棒状で家具の骨組材、造作材の芯材などに利用されます。
<樹種>
針葉樹 葉の形状が針状の樹で、一般的には軽くて柔らかいです。
例)杉・ヒノキ・赤松・栂・ヒバ
広葉樹 葉の面積が広い樹で、一般的には硬いです。
例)タモ・樫・桐

国産材・地域材を使う意義

わが国は、国土の3分の2が森林という世界有数の森林国です。日本の木材需要は、戦後復興、高度成長期を契機に大幅に増大しました。しかし近年は景気の低迷や少子化などによる住宅着工数の減少などの影響を受けて木材需要量は減少し、国産材の使用量も低下してきました。一方で戦後に植林された木が建築に適した樹齢を迎えるようになりました。
国産材や地域材を適切に利用することは、森林の適正な整備・保全が進み、地球温暖化防止や循環型社会の形成に貢献します。また、農山漁村地域の振興にもつながります。
このような観点から国産材や地域材の利用が大いに期待されています。

公共建築物等における木材の利用

2010年(平成22年)10月に林業の持続的かつ健全な発展を図り、森林の適正な整備及び木材の自給率の向上に寄与することを目的に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されました。
木材を適切に使用すれば防火性能や構造性能の評価においても、木は鉄に匹敵する材料であると認識されてきています。これにより国や地方公共団体は学校、老人ホーム、病院、体育館、図書館など公共建築物には積極的に木材利用に努めなければならないこととされています。
この公共建築物の木造化により、木材需要は今後更に高まります。そして木材供給体制の確立やコスト競争力強化が促進され、木材の普及に大きく貢献します。

<主な地域材と材種>
北海道エリア トド松・カラ松 静岡エリア ヒノキ・杉
青森エリア ヒバ 三重エリア ヒノキ・杉
秋田エリア 紀州エリア ヒノキ・杉
福島エリア ヒノキ・杉 四国エリア ヒノキ・杉
信州エリア カラ松 大分エリア ヒノキ・杉
多摩エリア 宮崎エリア ヒノキ・杉
<主要取引メーカー>
遠藤林業株式会社  /  川合木材株式会社 /  木曽官材市売協同組合  / 協和木材株式会社 / 久万広域森林組合  /  中国木材株式会社 / 株式会社トーセン  /  株式会社深津製材所

外材

外材はロシアの赤松、北米の栂・松、北ヨーロッパのホワイトウッド・レッドウッド、中国のポプラ・赤松など世界各国の木材を取り揃えています。

輸入材 紹介レポート ~木材部 フィンランド製材工場視察~

北ヨーロッパのホワイトウッド

当社は輸入材料の適正な購入や品質確認を目的に定期的に海外の関連工場を視察します。このレポートは2013年(平成25年)2月に当社木材部の社員がフィンランド、エストニア、オーストリアとルーマニアの4カ国の製材工場を出張した際のものです。
フィンランドをはじめ北ヨーロッパでは日本以上に自然環境を意識した製品づくりを行っています。各国の森林資源の考え方の基本は植林から伐採までの期間を長期的な視点で捉えています。植林から伐採までのサイクル期間を70~80年間のスパンとして考え、200年も前から将来を見越して計画的に植林をしています。

  1. フィンランドのホワイトウッドの伐採場。大型重機で伐採と同時に原木の径や材積を瞬時に計測してくれます。

  2. フィンランドにある製材工場。1981年に創業し30カ国にホワイトウッド・レッドウッドの集成材、羽柄材などを製造・販売している工場です。

  3. 工場敷地内の原木の貯木場。寒いノルディックエリアのため木の年輪も密に詰まっていて高品質です。

  4. 工場ラインには様々な径の原木が投入され、製材への加工がスタートします。

  5. 集成材工場内部は接着剤の硬化を安定させるために冬でも室温を25~27℃に保っています。

  6. 含水率計、強度計測器にて品質確認したのちに、最後は人による目視検査を行っています。

  7. 厳しい検査を通過したホワイトウッドの小割り材。

  8. サイズ毎に手作業でシート梱包されます。

  9. 製品管理の行き届いた倉庫で保管され、日本までの出荷を待ちます。

<主要取引メーカー>
生産国 社名 材種
フィンランド アナイカ ホワイトウッド
ルーマニア シュバイコファー ホワイトウッド
オーストリア ストラエンソ ホワイトウッド
中国 満州里 赤松
ニュージーランド ジューケンニュージーランド ラジアータパイン
カナダ WFP 米松・米栂
カナダ インターフォー 米松・米栂

プレカット事業

プレカットとは・・・

プレカット(precut)とは、プレ(あらかじめ)+カット(切る)という意味です。
大工さんが柱や梁を建築現場や下小屋(作業場)で長さに合わせて切断したり、継手や仕口の形状に刻む作業を、あらかじめ専門の工場で機械を使って加工するということです。
あらかじめ工場で事前に加工することにより、施工の省力化や工期の短縮や機械作業により高精度で高品質な材料を安価に提供できます。

プレカット協力工場

各エリアのプレカット協力会社でお客様に指定されたサイズや形状に応じた木材加工を施し、高品質でローコストなプレカット材を供給しております。

プレカット協力会社工場

プレカット加工

石膏ボード

石膏ボードは建築用内装材料として防火性、遮音性、寸法安定性、施工性、経済性に優れ、壁、間仕切、天井などに広く用いられています。
用途に応じて強化石膏ボード、構造用石膏ボード、化粧石膏ボードなど各種取り揃えています。
また、調湿機能や抗菌・消臭機能を持たせたボードもご用意しています。

<主要取引メーカー>
チヨダウーテ株式会社 / 吉野石膏株式会社

断熱材

省エネ基準の見直しや今後の省エネ基準の義務化などにより高性能な断熱性能を持つ建材へのニーズがますます高まっています。
住宅の工法や部位に応じてグラスウールやロックウールなど繊維系断熱材及びスチレンフォームやフェノールフォームなどの発砲プラスチック系断熱材をご用意しています。
また、現場吹付け断熱材も工事請負を含めて対応いたします。

取扱い商材